背景
Chat GPTのような生成AIの登場は、AI技術への関心を大きく高めました。これらの技術は、テキスト生成、画像作成、音声合成といった幅広い応用に利用されており、人間のように自然な対話が可能なAIの実現に一歩近づいたことを象徴しています。生成AIの能力は、ビジネス、教育、エンターテイメント、その他多くの分野での革新的な利用法を提供しており、これにより、AIガバナンスの重要性がますます高まっています。
AIガバナンスとは
AIガバナンスとは、AI開発、提供、使用が適正におこなわれるために、必要な管理、監督をおこなうことを言います。AIが倫理的に、公正に、そして安全に利用されるようにするためのポリシー策定、リスク評価、モニタリングなどが含まれます。
AIガバナンスの目的は、技術の進歩が人々や社会にとってプラスの影響をもたらすようにしつつ、リスクや悪用を防ぐことにあります。これは、プライバシー保護、データセキュリティ、透明性、責任の所在など、多くの要素を考慮する必要があります。
引用:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/pdf/20210709_1.pdf
私たちの取り組み
インターネットプライバシー研究所は、2024年1月にAIガバナンス協会に入会しました。AIガバナンス協会(https://www.ai-governance.jp/)は、政府の掲げる「人間中心のAI社会原則」において示 される「人間の尊厳が尊重される社会」「多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求でき る社会」「持続性ある社会」という基本理念を尊重し、AIガバナンスの普及・推進という手段 によってそれらの社会像の実現を目指して活動する団体です。
引用:https://www.ai-governance.jp/blog/commitment-240219
私たちはプライバシーとセキュリティの専門家として、AIガバナンス協会の活動に参加し、情報収集や提言を進め、より良いAI社会の実現に向けてささやかな貢献ができればと考えております。まずは、当社のコンサルティングの中で、AIの開発、提供、利用がもたらす、プライバシー&セキュリティのリスクを可視化し、リスクへの対応方法を顧客企業と共に検討していきたいと考えています。